古典占星術ではディグニティといわれる品位があって、天体が特定のサインにあるときに、その力が強まったり弱まったりするといわれています。
太陽が獅子座や牡羊座にあるとき、その力は特に強く、自己表現やエネルギーの発揮が非常に力強くなる傾向があります。
これらのサインは太陽の性質を最大限に引き出すため、太陽のエネルギーが他のサインに比べて非常に使いやすいと感じられることが多いです。
太陽が強いサイン
獅子座の太陽
獅子座は、自己表現、創造性、リーダーシップをあらわすサインです。
太陽が獅子座にあるとき、個人のアイデンティティや自信が非常に強く、自己表現が豊かになります。
この配置は、太陽が本来の力を最大限に発揮できる「ルーラーシップ」の位置であり、太陽のエネルギーが最も純粋で強力に現れます。
獅子座の太陽を持つ人は、自然なリーダーシップを持ち、周囲に対して強い影響力を発揮します。
自己表現を楽しみ、自分の才能や創造力を周囲に示すことに喜びを感じます。また、誇り高く、忠誠心があり、他者に対しても寛大でありたいという願望を持っています。自分の意志を強く持ち、困難な状況でもその意志を貫きます。
牡羊座の太陽
牡羊座は、行動力、勇気、冒険心をあらわすサインです。
太陽が牡羊座にあるとき、自己主張が強く、積極的に物事を進めるエネルギーが高まります。この配置は「イグザルテーション」と呼ばれ、太陽の力が非常に強く表れ、自己表現やリーダーシップが増幅されます。
牡羊座の太陽を持つ人は、勇気と冒険心に溢れ、新しいことに挑戦する意欲が強いです。
行動が速く、直感的に物事を進める傾向があり、リスクを恐れずに前進します。このエネルギーは周囲をリードし、先駆者としての役割を果たすのに適しています。
牡羊座の太陽は、自己主張が強く、目標に向かってまっすぐ突き進む力を持ち、困難な状況でも諦めることなく挑戦を続けます。
太陽が弱まるサイン
水瓶座の太陽
水瓶座は独立心が強く、革新的で、人道的なサインです。太陽が水瓶座にある人は、個人のアイデンティティや自己表現が、伝統や規範に縛られず、独自の視点を持つ傾向があります。
太陽のエネルギーを直接的に発揮するよりも、集団や社会全体に影響を与える方法で表現することが得意です。
これは、リーダーシップの発揮が伝統的な形ではなく、革新的な方法で行われることを意味します。個人的なエゴよりも、全体のために自分を捧げることに価値を見出します。
天秤座の太陽
天秤座は調和、バランス、美しさを重視するサインです。太陽が天秤座にある人は、他者との関係性や社交性がアイデンティティに深く関わります。
太陽のエネルギーが直接的に自己主張や自信を高めるのではなく、他者との協力やパートナーシップを通じて発揮されます。
調和を重んじるため、自己主張よりも他者とのバランスを取ることにエネルギーを注ぎます。これが一部の人にとっては「使いにくい」と感じるかもしれませんが、他者との共存や関係性を築く上では非常に強力なエネルギーとなります。
まとめ
獅子座と牡羊座に太陽があると、その人は非常に力強く、自己表現やリーダーシップが強調されます。
獅子座の太陽は自己表現や創造性に富み、自然なリーダーシップを持つのに対し、牡羊座の太陽は行動力や冒険心があり、先駆者としてのエネルギーが強いです。
これらのサインに太陽があると、太陽のエネルギーが特に使いやすく、ポジティブな影響を受けることになります。
一方で太陽が水瓶座や天秤座にある人々は、従来の太陽の特徴（強い自己表現やリーダーシップ）が弱まるように感じることがありますが、実際にはそれらのエネルギーが異なる形で現れるだけです。
水瓶座や天秤座の太陽を持つ人々は、集団や他者との協力を通じて、自分のアイデンティティを確立し、独自のリーダーシップを発揮します。ですので、「使いにくい」というよりも、「違った形で使われる」という表現が適切かもしれません。
一般的に言えば、これらのサインに太陽がある場合、太陽のエネルギーが従来の意味で「使いにくい」と感じることがあるかもしれませんが、これはあくまで「エネルギーの現れ方が異なる」だけであり、それ自体がネガティブなものではありません。
全てはどこで活かすか、輝かせるか、なのですね！
