占星術には「年齢域」という興味深い概念があります。これは、各天体が私たちの人生の特定の時期に特に強く影響を与えるという考え方です。
しかし、この影響はその天体の年齢域を通り過ぎて初めて実感できることが多いのです。
子供の頃には、木星や土星などの天体のあらわす性質を完全には理解できず、それらの影響が本当に感じられるのは大人になってからなのです。
子供にとっては個人天体以外の木星や土星を読んでも、あまりピンとこないことが多いものです。
小さなお子様のホロスコープを読む時には、月が主体で読み、また月星座が子供の頃の性質をよくあらわしているといえます。
才能が花開くのは木星期
木星期は46歳から55歳です。
子育てがひと段落したり、仕事でもそこそこ成果を出している年齢といえるでしょう。
木星は、その年齢になって大きく、その天体の持つポテンシャルを発揮できるようになるのです。
木星は自分の得意や才能をあらわす天体です。ということは、本当に自分の才能を育てて活かせるのは45歳以降ということになります。
この頃、人生でひと段落ついて、人生でもう一花咲かせたい、本当に自分らしい人生を生きたい、自分の好きなことを仕事にしたい、と自分探しをする人も多いでしょう。
人によっては「もう、この年齢だから…」、「自分に才能などあるはずがない」と思う人もいるかもしれません。
でも、月、水星、金星、太陽、火星期と、それぞれの天体を自分の中で育て、経験した上での木星期到来です。
これまでの年齢域の経験の上に、自分の本来の才能が花開くのです。
これまでの経験がベースとなる
自分の才能に気が付くのは、木星期の46歳以降です。
その得意と才能になるベースは、それまでの天体の年齢域がベースになって出来上がってきたのかもしれません。
子育てや社会経験、これまで嫌だったその仕事の経験があってこそ、自分の才能が得意として培われたものもあるでしょう。
人生100年時代。
本当に自分才能を活かせるのは木星期以降に用意されていても不思議はないですね。
諦めずに自分の才能や得意を探していきましょう!
各年齢域は下記を参考にしてくださいね。
月 (0歳〜7歳)
月があらわすもの: 感情、家庭、潜在意識、養育
幼少期の感情の発達と家庭環境が重要な時期です。家庭での経験が、後の感情的な基盤を形成します。
水星 (7歳〜15歳)
水星があらわすもの: 知識、コミュニケーション、知性、学習
学童期から思春期にかけて、知識の習得とコミュニケーション能力が発展する時期です。学校教育や友人関係が重要な役割を果たします。
金星 (14歳〜25歳)
金星があらわすもの:愛、美、調和、価値観
思春期から成人初期にかけて、恋愛関係や美意識、価値観が形成される時期です。初恋や友情、自己価値観の確立が経験されます。
太陽 (26歳〜35歳)
太陽があらわすもの: 自己、アイデンティティ、目的、創造性
成人初期から中期にかけて、自己発見と個人の目的を見つける時期です。キャリアの確立や自己表現が重要になります。
火星 (36歳〜45歳)
火星があらわすもの:行動力、情熱、エネルギー、自己主張
人生の中年期にあたるこの時期は、行動力や情熱を持って目標に向かって進む時期です。積極的な自己主張と達成感が重視されます。
木星 (46歳〜55歳)
木星があらわすもの:成長、拡大、幸運、知識
中年期にあたるこの時期は、個人の成長や知識の拡大がテーマとなります。人生経験を通じて新たな視野が広がります。
土星 (56歳〜70歳)
土星があらわすもの:制約、責任、構造、忍耐
中年後期から、責任や現実と向き合う時期です。自己の限界を理解し、安定した基盤を築くことが求められます。
天王星 (71歳〜84歳)
天王星があらわすもの:革新、変化、独立、自由
この時期は、人生の新たな視点や革新がテーマとなります。自由と独立を追求し、新しい挑戦を受け入れる時期です。
海王星 (85歳〜)
海王星があらわすもの:霊性、夢、直感、無意識
人生の終盤にあたるこの時期は、霊性や直感、夢の世界が重要なテーマとなります。物質的な世界を超えた精神的な成長が重視されます。