占星術では基本的に過去世があると考えます。
なぜならホロスコープには過去世を表すポイントがあるからです。
ドラゴンテイル、ICなどもそうですし、
8ハウスや12ハウスに天体が多ければ、過去からの繋がりや因縁といったものも感じさせられます。
1ハウスや12ハウスの冥王星も、過去からの影響を感じられます。
その一つとして、月星座も過去世と言われています。
ひとつ前の割と近い過去世であったり、そのときの太陽星座が、現在の月星座だという説もありますが、
私個人的にも、この、ひとつ前の過去世というのは、あながち間違っていないな、と感じています。
なぜなら月星座って、安心感や癒しを求めるもの。
太陽星座で奮闘する私たちに、ふと我に返って安心できることって、何だろう?
無意識で求めてしまうもの。
自動操縦で、頑張らなくても自然とできてしまうもの。
これらは全て月星座が求めるものです。
月星座は前世の記憶
月星座が安心感を感じるのは、まるで故郷に帰ったような場所だからでしょう。
前世で当たり前のように慣れ親しんだ場所や事柄。
その人のテーマであったり、頑張って取得してきたこと。
それらは今の自分にとっては、遠く懐かしい記憶となって残っています。
それらが今の人生でも、残り香としてまとっているように感じ取ることができます。
例えば月が牡牛座の人の場合、前世は豊かな生活をしていたのでしょう。
ひょっとして貴族だったのかもしれません。
この人生では、経済的に恵まれない家庭に生まれたとしても、
豊かな教育を施されなかったとしても、どことなく品があります。
品は教養を積んで身につけていくものでもありますが、この人の場合は持って生まれたものです。
前世の記憶といていっても良いでしょう。
前世は家族のために尽くし、そして家族に愛されて来た月蟹座は、その愛の温もりと強さを今生でも大切にするでしょう。
前世は王様か、力のある権力者だったかもしれない月獅子座の人は、今世でもどこか堂々たる存在感をたたえています。
その時に民衆や弱いもののために素晴らしいリーダーシップを発揮した人は、今生でも頼りになりそうな雰囲気をまとっています。
月星座が水瓶座の人は、革新的なリーダーだったかもしれません。
こんな風に前世での名残は、そこはかとなく雰囲気となって漂うものなのです。
今世で報われなくってもいい
さて、ここからが本題。
もし、今の人生でチャレンジして、頑張っているころがあって、それでも努力が報われないことって、きっとあるでしょう。
努力だけではなくて、時代や環境、チャンスにも恵まれないと成功を手にすることはできないかもしれません。
では今生、頑張ったことや努力はムダになるのかというと、決してそうではありません。
なぜなら、今生で身につけたことは来世に持ち越すから。
例えばピアノも習ったこともないのに、独学でピアニストになってしまう人っているでしょう。
物心ついた頃から歌の上手な人だっています。
以前に何かで読んで記憶に残っていることがあるのですが、
前世で、お肌のお手入れに余念がなかった人がいたとします。
自分に手をかけてあげること、
自分という素材を最上級に美しく保つことに喜びを感じて、
毎日、お花に水をあげるように自分を愛でて生きてきた人は、今生でも美しいお肌を持って生まれるというお話し。
びっくりするような美肌って遺伝的なものも多いですよね。
でもよくよく考えてみると遺伝って親や家系から受け継がれるもの。
そう考えると、過去の自分から受け継いできたものも、きっとあるはず。
前世に頑張ってきたことって、この人生に持ち越すことだってあるのです。
そう考えてみると、今頑張っていても報われなくても、この努力や頑張りは生まれ変わって花開くかもしれない。
時代は変わり、人物は変わりますが、あなたという魂は変わりません。
時代は変わり、思いを成就させる
心を込めて頑張ってきたことは、深く魂に刻まれるでしょう。
そして、また魂はその時代で、その思いを成就しようとするのです。
今度は一からじゃなくて、すでに持ち越してきた才能やスキルを使って、です。
なので、もし今、一生懸命に頑張って、それでも成就できなかったとしても、
来世に持ち越して行けるんだ、と思えば、思いは報われるような気がしませんか?
で、結局のところ何が言いたいのかと言うと、やりたいことをやればいいのです。
それで、結果が出ても出なくても、頑張ったことは決してムダにはならない。
生まれ変わったら、一歩も二歩も、そのことに関しては他の人よりも秀でているに違いない。
そんなシード権を持って生まれ変われます。きっと。
なので、そんなに悲観的にならなくても大丈夫。
今日は、それがお伝えしたくて書いてみました。
参考になれば幸いです^^*