ホロスコープのハウスは人生で経験する様々なテーマをあらわしています。
天体は10個でハウスが12個。
仮に全ての天体がひとつずつ散らばっていたとしても、空っぽのハウスが出てきますし、たいていの人は天体が一つや二つは同じハウスに固まっています。
もちろん、人によっては三つ、四つ、時にはそれ以上、同じハウスに固まる人もいます。
ハウスに入る天体は偏りがある
ということは人生で経験できるテーマは、人によって様々で偏りがあるということです。
この人生で全ての体験を網羅するわけではないのですよね。
魂が体験したいことを体験するのです。
そのハウスのテーマを在住する天体がサインの性質を使って体験するために、天体はそのハウスに在住します。
例えば獅子座の金星が1ハウスにある場合、
「自分の魅力を存分に自己表現する」
2ハウスにある場合は、
「自分の魅力を発揮してお金を稼ぐ」
「自分の好きなことで収入を得る」
3ハウスにある場合は、
「自分の好きなことを学ぶのが楽しい」
などと読むことができます。
ハウスが分かるとテーマがわかる
ハウスがわかると、この人生の現場でもテーマがわかります。
ただハウスでもわかりにくい、意味がとりにくいハウスもあります。
例えば8ハウス。
8ハウスは継承、受け継ぐハウスです。
2ハウスは自分で稼ぐお金をあらわしていますが、8ハウスは人から受け取るお金をあらわしています。
「貰える」ハウスともいわれていますが、実際にはそんなに楽なことばかりではありません。
8ハウスに天体があると親の家業を継ぐことになったり不動産管理のお仕事をする人もいますし、親から代々受け継いだ土地や財産の管理を任されていたりもします。
一見、羨ましいような気もしますが、生まれたときから、ある程度、人生の道筋が決まっているような人もいます。
親や親族との関係性も深いものがあります。
年代によっては親の面倒をみるとか介護の役割が回ってきたりもするでしょう。
大きな会社に就職して、その労働力の代わりにお給料を受け取る、というのも8ハウス的だし、師匠に師事して技を習得するのも8ハウスです。
受け取ることがテーマになる
8ハウスは自分ひとりという気楽さや自由がありません。
誰かや何かに帰属する対象が必要なのです。
ある意味、しがらみや囲いがある。
そのうえで自分の時間や労力を捧げて、それと引き換えに貰えるものがあります。
決して楽して貰えるといったものではありません。
私が思うのには、人は与えることばかりが人生のテーマにはならないということです。
誰かから貰う、してもらう、受け取ることでまた人生の学びとなる人もいるのです。
だって受け取ることが苦手な人っているでしょう?
自分で全てをやってしまいたい、頑張り屋さんな人が8ハウスに天体があるのかもしれません。
8ハウスに天体があれば、誰かに頼ることや貰うこともテーマになってきます。
8ハウスは奥が深い
また8ハウスは専門的なことを極めていくハウスでもありますし、人の秘密や生死を扱うようなちょっと特殊なお仕事に就かれる方もいます。
人生の誰もが隠しておきたいことや裏側を見つめるハウス。
でも人の人生ってキレイごとだけではありませんよね。
そんな真実や事実に関わる深いハウスでもあります。
8ハウスはまだまだ奥が深くって色んな意味があるので書ききれないぐらい。
8ハウスに天体がある人は参考になさってみてくださいね!