人生100年時代と言われていますが、ちょうど土星期が折り返しの時期になります。
私個人的には、本当にやるべき仕事、天職は50代から始まると思っています。
それまでの経験やキャリアをまとめ上げ、自分が本当に望むことを仕事にすることがムリなくできるのも50代から始まる土星期です。
50代において、自分の天職をホロスコープから探ることは、非常に意味深いアプローチと言えます。
その理由のひとつは、ホロスコープの天体と年齢域に関連した経験が、この時期に大きく成熟しているからです。
若い頃、特に30代までの時期は、まだ多くの天体の影響をフルに経験していないため、自分の本質や人生の目的を十分に理解できていないことが多いです。
例えば、木星や土星の年齢域(木星期が40代、土星期が50代)は、自己成長や責任、社会的な役割に対する意識が高まる時期ですが、50代になったとき、それまでの経験を統合し、自分の人生の大きなテーマや天職に目覚める可能性が高まります。
天職と土星の関係
土星はホロスコープにおいて「制限」や「試練」を表す一方で、「マスターすること」や「真の成果」を示す星でもあります。
50代は、土星回帰(29歳頃に一度目、58歳頃に二度目)を経て、土星のエネルギーをより深く理解し、自己実現に向かって動き出す準備が整う時期です。
土星までのすべての星を経験し、それぞれの星がもたらす課題や学びを通して、個人は本来の役割や使命を意識するようになります。
天職の見つけ方と50代のホロスコープ
50代は、ホロスコープ全体のバランスを見直すのに最適な時期です。
例えば、1ハウスに太陽がある人は、50代に入りようやく自分自身を明確にし、目標設定をしやすくなるかもしれません。
10ハウス(キャリアや社会的な地位を示すハウス)の天体や、6ハウス(仕事や日常のルーティンを示すハウス)の星配置も、50代のキャリア形成において重要な指針を与えてくれるでしょう。
また、若い頃には未知だった天体のエネルギーを活用できるようになることも、この時期の大きな魅力です。
例えば、木星の豊かさや発展性、火星の行動力、金星の美や価値観を、50代になってからより深く体験し、それを職業やライフワークに活かすことができるのです。
50代は総合判断ができる
最終的に、50代という時期は、若い頃には掴めなかった天体の影響が実生活に深く浸透し、自分自身をより深く理解しながら天職に向けて行動できるタイミングです。
ホロスコープを通じて、自分に合った天職を見つけることは、人生の後半をさらに充実したものにするための強力なツールとなるでしょう。
ただ、ホロスコープの「ここ」だけ見て天職を探すのは、正直、難しいと思います。
総合的に見て判断する必要がありますので、天職につくためのヒントをホロスコープから探す際、以下のポイントに注目すると良いです。
天職ためのヒント
MCのサイン
MCは仕事やキャリアの方向性を示す重要なポイントです。MCのサインやその支配星が示すテーマを確認し、それに合った仕事を考えるのが基本です。
たとえば、MCが乙女座にある場合は、細やかなサービスや健康管理、分析的な仕事が適している可能性があります。
10ハウスの天体
10ハウスはキャリアと社会的地位に関するハウスです。
ここにある天体は、仕事の方向性や働き方に強く影響します。
例えば、金星が10ハウスにあれば、芸術や美、調和に関連した仕事が向いているかもしれません。
6ハウスの天体とそのサイン
6ハウスは日常の仕事や労働環境をあらわします。ここにある天体は、どのような環境で働くと満足感が得られるかを教えてくれます。
また、ルーティンや健康、奉仕に関連したテーマも示唆されるため、自分に適した仕事環境を見つけるヒントになります。
太陽のあるハウス
太陽は人生の目的や自己表現をあらわします。1ハウスに太陽がある場合は、リーダーシップを発揮し、自分自身をしっかりと打ち出せる職業が向いているでしょう。
太陽のサインやハウスの影響を理解することで、自己実現に繋がるキャリアを探ることができます。
ドラゴンヘッド
ドラゴンヘッドは魂の成長を示すポイントで、人生で学ぶべきテーマや新たな挑戦を象徴します。
ドラゴンヘッドのサインやハウスを確認すると、50代で新たなステージに向かうためのヒントが得られるでしょう。
トランジットとプログレス
現在のトランジットやプログレス(進行)の影響も重要です。
特にトランジットの土星や木星が10ハウスを通過している時期は、キャリアに大きな変化やチャンスが訪れることが多いです。
土星の影響下では責任ある役割を求められる一方、木星が関与する場合は成長と拡大の機会が得られます。
これらの要素を総合的に見て、天職に繋がるテーマや方向性を導き出すことが可能です。
まとめ
子育てが落ち着いたり、これまでのキャリアを卒業して本当に自分のやりたいことを仕事にしていきたい、そう思うのが40代や50代からかもしれません。
若い頃には何事も経験、自分に何が合っているのかを探る意味でも、目の前の仕事に懸命に取り組むのも悪くはありません。
それらの全てが集約されて、人生の折り返しに入った時には自分の天職を見つけやすくもなるものです。
そんな時こそ、ホロスコープを参考にして天職を見つけるためのヒントにしたいものですね。