大阪からはおよそ2時間ほどの伊勢神宮。
毎年ではないものの、折に触れ、お参りさせていただいています。
前回お参りしたのは2023年。コロナが終わりかけ、マスクをしながらでも旅行や移動へ行き始めた頃だったと思います。
今年(2025年)は、自分の中で「これを終えたらお参りに行こう」と決めていたことがあり、GWに入る前日に行ってきました。
毎回、自分の中の区切りや決意をしたい時に訪れているような気がします。
ところで、伊勢神宮のお参りでは通常、お賽銭を入れるところに白い布がかかっていて、神殿が見えないようになっています。この白い布(御幌/みとばり)ごしにお参りすることになっています。
よくネットやブログを読んでいると、お参りした瞬間に、その布がふわっと持ち上げられると「歓迎された!」などとの書き込みも見かけます。
伊勢の御垣内参拝
この、通常参拝では入れない御正宮の垣根の内側に入り、神様により近い場所で参拝することができるのをご存知でしょうか?
ご寄付をすることで、通常では入ることができない、神様に近い場所で参拝することができます。
御垣内参拝や正式参拝、特別参拝といわれ、このご寄付は20年ごとに作り替える社殿の建設のために使われるそうです。
なぜ、20年ごとに作り替えられるのかというと、常に瑞々しい社殿で神様を迎えられるようにということと、社殿を作る方法を次世代へ継承してくため。
携わる人が人生で2度は遷宮を経験できるとのことだそうです。そうですよね。実際に造ってみなければ技を継承できませんよね。奥が深いです。
参拝方法
このご寄付ですが、2000円以上であれば上限はありません。1万円以上だと2年間、御垣内参拝が何度でも可能な「特別参宮証」がいただけます。
服装にはドレスコードがあって、礼装が好ましいとされています。男性はスーツやジャケット、ネクタイ、白シャツ、革靴、女性はスーツやワンピース、パンプスなど、リボンやフリルは避けた方が良いみたい。
いつもは黒のスーツでお参りするのですが、今回はベージュのスーツでしたが問題なくお参りさせていただけましたが、厳しい場合は参拝を断れるそうですよ。
それから玉砂利の上を歩くのでハイヒールは避けた方が良いですし、外宮や内宮までの道中も砂利が敷きつけてあるので、私はお参りの直前にパンプスに履き替えました。でなければヒールは痛むし、足も痛い…。
御垣内参拝は外宮と内宮と両方でできますので、まずは外宮からお参りくださいね。
申込場所は 両宮ともに神楽殿の神札授与所になります。
ご寄付を納めると特別参宮章が授与され、正宮の前で神職の方の案内により御垣内を参拝します。
ちなみに外宮の参拝は感謝を申し上げるところ。実際に何か叶えたいことがあるのなら、外宮の近くの「多賀宮」へ。豊受大御神の荒御魂ですので、お願い事をするのにいいとされています。
ここも忘れずに
さて、外宮から内宮へはバス移動。
内宮に着く少し手前の「猿田彦神社前」で降りて、ぜひ猿田彦神社へもお参りしてみてください。
猿田彦神社は物事を良い方へと導く道開きの神様とわれています。
境内の前には八角形の方位石が置かれていて、九星気学をお伝えしている私としても、実に興味深いです。
境内の佐瑠女神社は芸能上達の神様として信仰されていて、多くの芸能人も訪れていますが、残念ながら修復中で仮設でした。
猿田彦神社から内宮までは歩いていけます。
内宮でお参りした後は、おかげ横丁の赤福本店で赤福を食べて伊勢のお参りは終了。特に和菓子が大好きというわけではないですが、この本店の赤福は格別に美味しくって、おすすめです。
ということで、意外と知られていない御垣内参拝。神様のより近くでお参りできる特別の機会ですので、伊勢に行かれる方は特別参拝もおすすめします。