占星術におけるハウスの分類と特徴
12星座を活動宮、不動宮、柔軟宮と3つのグループに分類することができるように、ハウスでも12のハウスを3つのグループに分類することができます。
アンギュラー、サクシーデント、カデントハウスです。
それぞれのグループには特徴的なエネルギーとハウスに天体が集中する場合の傾向があります。
アンギュラーハウス- 1、4、7、10ハウス
特徴
最も強力で活動的なエネルギーを持つハウス
四季の始まりに対応し、新しい始まりや行動を象徴
直接的で目に見える形で現れる影響力を持つ
主要な人生の柱:自己(1ハウス)、家庭(4ハウス)、人間関係(7ハウス)、キャリア(10ハウス)
アンギュラーハウスに天体が多い人
行動力があり、率先して物事を始める傾向がある
目立ちやすく、周囲に強い印象を与える
変化を起こす力が強く、人生において主導的な役割を担う
自己主張が強く、決断力がある
時に急進的で急いで物事を進めることがある
自己主張が強く、リーダーシップを発揮しやすい傾向があります。行動力があり、目標達成に向けて積極的に動くタイプです。
傾向
アンギュラーハウスは一番影響力の強いハウス。
「自分自身」「家族、家族」「パートナー、人間関係」「社会的地位、職業」など人生の大きなテーマに関わるハウスで、ホロスコープの十字のようにチャートを支える柱となります。
そのためアングルに星が多い人は運勢の浮き沈みが激しく、ドラマチックな人生展開を経験しやすい
サクシーデントハウス- 2、5、8、11ハウス
特徴
中程度の強さを持ち、安定化と固定化のエネルギー
アンギュラーハウスで始まったものを確立・安定させる
持続性と発展に関わる
資源(2ハウス)、創造性(5ハウス)、共有資源(8ハウス)、コミュニティ(11ハウス)に関連
サクシーデントハウスに天体が多い人
忍耐強く、粘り強い性格
安定と安全を重視する
一度始めたことを最後までやり遂げる傾向
信頼性が高く、堅実
時に頑固で変化を受け入れにくいことがある
自分のペースで物事を進め、安定した成果を求める傾向があります。自己表現は控えめですが、継続的な努力で成功を収めるタイプです。
傾向
サクシーデントハウスはアンギュラーハウスに続いて影響力のあるハウス。
それぞれ「お金、才能」「恋愛、趣味」「受け取り継承するもの」「友人関係」をあらわし、人生を楽しみ豊かにするために「得る、持つ」ものをあらわし、人間関係や所有物を通じて人生の充実感を得る。
サクシーデントに星が多い人は人生を楽しもうとする傾向が強く、お金や持ち物、人脈を大切にする。「持つこと」「得ること」を通じて安心感を得る。
カデントハウス- 3、6、9、12ハウス
特徴
最も内省的なエネルギー
変化・調整・準備のエネルギー
次の段階への準備や移行期を象徴
思考(3ハウス)、奉仕(6ハウス)、高次の学び(9ハウス)、潜在意識(12ハウス)に関連
カデントハウスに天体が多い人
適応力が高く、柔軟性がある
知的で分析力に優れている
内省的で精神的な深みがある
コミュニケーション能力が高い
時に優柔不断で決断力に欠けることがある
他者を支える役割を得意とします。考えることや学ぶことが好きで、年齢を重ねるにつれて能力を発揮するタイプです。
傾向
カデンントハウスは「コミュニケーション」「労働」「学問」「精神性」など知的な働きを重んじるハウス。
精神性を重んじる傾向があり、実生活での劇的な変化よりも、内面の成長や知識の深化を通じて人生を豊かにする傾向があります。
実生活には大きな影響を及ぼさないことから、運勢の大きな変化の波は少ない傾向にあります。大きな運勢の変化よりも、内面の成長や変化を経験することが多い
サインとハウスの対応
そして興味深いことに、これらのハウスと活動宮、不動宮、柔軟宮に対応しており、例えば活動宮に星がなくてもアンギュラーハウスに星が集中している場合は活動宮の特徴を持つと考えられます。
●アンギュラーハウス:1, 4, 7, 10
活動宮のサイン:牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座
●サクシーデントハウス:2, 5, 8, 11
不動宮のサイン:牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座
●カデントハウス:3, 6, 9, 12
柔軟宮のサイン:双子座、乙女座、射手座、魚座
活動宮のサイン(山羊座、牡羊座、蟹座、天秤座)に天体がなくても、アンギュラーハウス(1, 4, 7, 10)に天体が集中している場合、その人は活動宮的な特徴を持つと考えられます。
その人は行動力があり、主導的で、新しいことを始める傾向があると解釈できます
まとめ
占星術の解釈では、ハウスの配置とサインの配置は補完的に働きます。一方が弱くても他方が強ければ、そのエネルギーは依然として顕著に表れると考えられます。
個人的には、私は柔軟宮が多いのですが、ハウスはアンギュラーハウスに星が多いです。
なので、なぜかしら活動宮的なところが多いのも、これで説明がつきますね!
ホロスコープは総合的に見ていく必要があり、お互いが補完したりしながら、その人を形作っていきます。
複雑で興味深いですね。