ご自分の出生図の土星の上に、お空の土星が戻ってくることをサターンリターンといいいます。
Saturn(サターン)=土星
リターン=回帰
サターン(悪魔)がカムバック、という意味ではありませんので(笑)
土星は29年くらいでホロスコープを1周するので、サターンリターンは28歳~30歳くらいに訪れます。
サターンリターンは人生の転機をもたらします。
サターンリターンの時期に起きやすいこと
・結婚
・離婚
・子供ができる
・転職
・引越し
人によっては心身のバランスを崩すことでワークバランスや仕事に関して見直す きっかけになることもあります。
28歳から30歳頃って、微妙なお年頃。
子供じゃないけれど、大人とも言い難い面もありますよね。
26歳から35歳の太陽期に自我や、人生の目的を定めて意志が立ち上がってくる過程でサターンリターンを迎えます。
それまで何の疑問も持たずに親の敷いたレールの上を走っていた人は、
オートマティックのように目的を持たずにこれた人生のレールを組み替える時期にあたります。
この時期に実家を出て一人暮らしを始める人もいるでしょう。
結婚や子供が生まれる人もいます。
土星は自分の人生の責任を持つことを教えてくれる天体ですから、自分ひとりだけではなく家族や経済的な問題にも向き合うように様々な出来事をもたらします。
まだまだ若いサターンリターンの時期には土星に翻弄されて辛いと感じることもあるかもしれません。
何しろ人生で出会ってきた試練の数や、踏んできた修羅場の数はたかが知れていますから(笑)、
土星がただただ鬼教官としか思えないものです。
還暦が2度目のサターンリターン
2度目のサターンリターンは58歳~60歳ころ。
いわゆる還暦は星の上ではサターンリターンの時期にあたります。
この頃になると人生経験も積んで様々な困難にも立ち向かい、ちょっとやそっとで動じなくなっているはず。
もはや土星に翻弄されることもないでしょう、きっと。
人生の酸いも甘いも嚙分けた頃に訪れる二度目のサターンリターン。
もはやサターンが悪魔とも思わないでしょう。
土星は自分で自分の人生のレールを敷くこと、自分の人生に責任を持つことを教えてくれる天体。
そしてムダなものを削ぎ落し、本当に大切なものだけを残すこともまた土星の役割でもあるのです。
60歳頃になると若い頃のように旺盛な物欲や名誉欲なども、もはや鳴りを潜めます。
沢山のお金も立派な車やオウチも、ある意味それを手にするのは人生のプロセスであって、
本当に大切なものはそれらを手に入れることではないことに気がついているのも、この時期です
。
人生で本当に大切なものはシンプルなこと。
それに気がついていくのも二度目のサターンリターンの頃です。
そして、それまで培ってきたスキルを社会に還元していきたいと思うのもこの頃です。
二度目のサターンリターンからの生き方
土星は「本質」「削ぎ落し」「社会の土台」など様々な働きを持っています。
なので二度目のサターンリターンを迎えたなら、人生はシンプルにしていくこと。
自分のこれまでの人生経験やスキルを使って社会に貢献できるようなことをしてみること。
個人的に思う二度目のサターンリターンの過ごし方のおすすめは、
やりたいことは何でもやってみる。
やりたくないことはやらない。
人生の集大成の時期として、やりたかったことは何でもやってみましょう。
もはや成功するとか、お金を稼ぐとか、そんなレベルを目指さなくてもいいではないですか。
それはもっと早い時期に過ぎ去っていますから。
それからやりたくないことは極力、自分でやらなくてもいい方法を探してみましょう。
誰かに頼んだり任せたり、時にはお金で解決したっていいいです。
土星は軸を定める天体です。
自分で自分を幸せにするレールを敷いて、ひたすらそこを走っていけばいい。
それが二度目のサターンリターンを迎える方へのメッセージです。
星は人生のそれぞれの年代の過ごし方、生き方を教えてくれます。
よかったら参考になさってくださいね!